06/04/30 20:20:13 dTVq2nFN
誕生日おめでとう。
一年間の育児で母親としておおくのことをまなばれたと思う。
赤ちゃんも成長したけれども、両親も人間として成長されたことを信じる。
一年をふりかえって、母親の心にもっともふかくきざみこまれたことは、
この子にはこの子の個性があるということにちがいない。
その個性を世界じゅうでいちばんよく知っているのは、
自分において他にないという自信も生まれたと思う。
その自信を一番大切にして欲しい。
人間は自分の生命を生きるのだ。いきいきと、楽しく生きるのだ。
生命を組み立てる個々の特徴、たとえば小食、たとえばたんがたまりやすい、が
どうあろうと、生命をいきいきと楽しく生かすことに支障が無ければ、
意に介することはない。
小食をなおすために生きるな、たんをとるために生きるな。
小食であることが、赤ちゃんの日々の楽しさをどれだけ妨げているか。
少しぐらいせきが出ても、赤ちゃんは元気にあそんでいるではないか。
無理にきらいなごはんをやろうとして、赤ちゃんのあそびたいという意志を押さえつけないがいい。
せきどめの注射に通って、満員の待合室に赤ちゃんの活動力を閉じこめないがいい。
赤ちゃんの意志と活動力とは、もっと大きな、全生命のために、ついやされるべきだ。
あかちゃんの楽しみは、常に全生命の活動のなかにある。
赤ちゃんの意志は、もっと大きい目標に向かって、鼓舞されねばならぬ。
赤ちゃんとともに生きる母親が、その全生命をつねに新鮮に、
つねに楽しく生きることが、赤ちゃんのまわりをつねに明るくする。
近所の奥さんは遺伝子の違う子を育てているのだ。
長い間かけて自分流に成功しているのを初対面の医者に何がわかる。
「なんじはなんじの道をすすめ。人びとをしていうにまかせよ。」(ダンテ)