06/08/19 21:57:02 qAE3m7Fx
どうすれば日本人の仲間に入れるのか? 2
・ ――【日本人の友達へのインタビューから】
日本で友達を作る、これはきっと留学生だけではなく言葉の心配の全くいらない、
日本人にとってもなかなか難しいと思う。現代の日本はとかく閉鎖的である。
一昔前の日本であれば小・中学生であれば誰とでも遊ぶであろうし、
高校・大学生では、だれかれ関係なく話をする。しかしながら現在の日本では、
事情が異なる。学校では小学生の頃から生徒達は自分達の「グループ」を作り
始める。その「グループ」は、たいてい年度替りのクラス替えと同時に大体決まり、
1年間変わることがない。この傾向は日本全国の小・中・高校のクラスでみられる
と思う。なぜ日本の子供達はこの様に「グループ化」してしまうのだろうか。
大きな原因は、子供達の「孤独を恐れる気持ち」にあると思う。子供は、クラスの
中で一人でいることを恐れる。小・中・高校のクラスというのは非常に閉鎖的で、
クラス外に気の合う友達がいたとしても常に仲良くするというのは難しい。
なぜならすべての授業はクラス単位で行われ、給食・清掃といった授業以外の
生活まで生徒達は一つのクラスという単位で行動しなければならない。
クラスは、一つの生活圏であり、常にその狭い範囲で生活しなければならない。
そうすると、生徒達は互いに観察する様になる。常に同じ生活圏で暮らす彼らは、
互いの事をよく見ることになる。すると、一人でいるということが、非常に辛い事になる。
クラスという閉鎖的な空間、それが1年間続くという状況がなければ、気が合う人が
いない者は、一人で本を読んでいたって、いつも一人でいたって平気なはずである。
しかし日本のクラス制度はそれを許さない。子供達は幼い頃から「一人でいたら
他人からどう思われるだろう」と恐れる。その結果、必ずやどこかのグループに
属さなければいけないと考えてしまう。