04/12/15 22:12:15 zbFz/Na+
「社会福祉国家を建設するために、不健康な人たちや劣った人たちが増え
ないようにしようとの発想だった」と、記事を書いたマチェイ・サレンバ記
者(四六)は話す。
スウェーデン型福祉の原点は、ノーベル賞を受賞したミュルダール夫妻の
共著「人口問題の危機」(三四年)だといわれる。「夫妻も、この不妊法を
支持していた。当時は、だれもが社会の発展に役立つと信じて疑わなかった
」
五〇年代には、年に平均二千人に施術された。六三年には、ニルスと呼ば
れる十六歳の少年が「性的早熟」の診断のもとに、不妊手術を受けたケース
もあった。七六年に法律が廃止されるまで、医療関係者は黙々と“作業”を
続けていた。