06/12/09 14:47:45 j1fgRojn
全ての動物には利己的に行動する本能が備わっています。
子孫というのは、個々の動物が利己的に行動した結果、残されているだけです。
実際、自然界を見ると、メスをめぐってのオス同士の争いはもとより、同じ動物間でも、自分が産卵する場所を確保するために、他のメスが産んで孵化しかけている卵を掘り出して外に放り出すメス、
他のメスの雛を殺して自分の子を育てる場所を確保しようとするメスなど、メス同士の争いも多く見られるし、メスが他のオスの子を宿すのを防ぐために、生殖行為の後に毒をメスの体内に注入するオスなど、さまざまな利己的な行動がみられています。
子供を産んだところで、子供の育ちが悪ければ、平然と子供を見捨てて餓死させる母親も多く見られます。
動物とはあくまで利己的に行動する存在なのですから、子育て以外の生きがいを多く見出した人間が、利己的に行動した結果、子を残さない個体が多く現れても、自然の摂理からは何ら不自然なことはありません。
それでも、子孫を多く残すべきだという意見が人間たちの総意なのであれば(私は自分が死んだ後500年後くらいに人類が滅亡しようと知ったことじゃないですが)、個々の個体が利己的に行動しても、子供が生まれるような社会を人間の英知で作り出すしかないでしょう。
この本の著者のように、子供を産まない女性に腹を立てて、愚痴だか腹いせだかそんな行動に走るだけの人が世の中の大勢を占めている限り、単にエネルギーの無駄遣いの進歩のない世の中が空回りしてるだけなんじゃないかなぁという気がしました。
子供が生まれてよかったなんて思うかな?