06/01/24 15:03:19 6XtuYRO+
脳の一部破壊手術に再評価の動き─医学誌
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精神病の治療法として、30年前まで使われていたロボトミ-(lobotomy)を
復活させることを考えてみてもよいのではないかという提言が、
医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に掲載された。
ロボトミーは統合失調症などの治療に使われた外科的治療法で、ドリルで
頭蓋骨に孔を開けて、前頭葉白質の一部を破壊して、神経経路を切断する手術。
1930年代半ばから1970年代にかけて、アメリカでは一般に行われていた。
精神病でも、著しい興奮、不安、妄想などを呈する症例に対して、最後の手段として適用されていたが、
後年、単なる慢性頭痛の治療などにも使われるように なった。
しかし、手術後に回復不能な後遺症が残るのと、その後の薬物療法の進歩のために、
いまでは、ロボトミ-は使われなくなった。
ロボトミー再考」を提案した論説では、
「米国で行われたロボトミーは、1930年代から70年代にかけて、
全部で約5万件にのぼったが、うち約10%の患者は症状が改善している。
もちろん、ロボトミーのために、障害が残った人も大勢いるが、
ロボトミーを適用するのが必ずしも適切でなかったり、技術的にも問題があった。
今後さらに研究を重ね、手術法を改善すれば、ロボトミーで改善が望める患者もいるはずだ。
復活を再考してはどうか。万策尽きて、病院に閉じ込められたままの精神病患者に
救いの手を差し伸べる手段となりうる」
と述べている。