06/11/23 15:00:19 2ajkEEhl
>>497-498を読んで思い出したのがこれ。
まるっでなにもかも、小さな妖精の国のようだ。人も物もみんな小さく、
風変わりで神秘的である。青い屋根の小さな家屋、青いのれんのかかっ
た小さな店舗、その前で青い着物姿の小柄な売り子が微笑んでいる。
そんな幻想を打ち砕くのは、ときどきすれ違う背の高い外国人と、さまざ
まな店の英字看板だけである。しかしながら、そんな目障りなものも、
現実感を強調するだけで、この面白い小さな通りの魅力が、それで著しく
損なわれることは断じてない。
小泉八雲「新編 日本の面影」 東洋の第一日目より