06/07/31 15:52:06 4+E2c3bu
>>182
遠い未来、宇宙大学入学試験の筆記試験に合格した受験生たちは
それぞれ10人ずつのチームに別れて実技試験に臨む。
宇宙を漂流する無人の宇宙ステーション「白号」に派遣された
主人公の少年タダたちのチームは、白号に到着した早々
受験生が11人いることに気付く。一人多いのだ。
しかしここでスクランブルボタンを押せば全員不合格。
誰かはわからぬ余計な一人を含む11人で、試験期間の53日間を乗り切らねばならない。
様々な星系からそれぞれの事情を持って集まった受験生達の間で
派閥が出来たり、揉め事が起こったりする。
やがて、故障のおかげで宇宙船は軌道をはずれ恒星に近づき
船内温度は上昇、温度上昇により疫病が発生する。
温度の上昇と疫病の恐怖で苛立った少年達は11人目の異分子狩りを始めてしまう。
11人目と決め付けられた主人公タダは何とか自分の疑いを晴らし、
更に宇宙船の軌道を変え船内温度を下げ疫病の発生を抑えることに成功。
受験生達は再び団結し53日目を待つが、そのうち一人が既に疫病に感染・発病していたことが判明。
45日目にして、少年達は不合格を承知でスクランブルボタンを押し救助を要請する。
迎えの救助船に移動した受験生達は、実は11人目は宇宙大学から派遣された大佐だったことを知る。
受験生達を監視しその安全を守ると共に、不和の種をばらまいて彼らの適正をテストするために
全ての受験生チームに11人目が組み込まれていたのだった。
大学の仕組んだ罠に憮然とするタダ達に、
彼らのチームが一番の成績で合格したことが告げられる。
受験生達はそれぞれの未来に向かって歩き出すのであった。おわり。