05/09/05 19:40:02 IwW4VDmk
>>478
その日、隆文は焦っていた。何故なら恋人の奈々誕生日だからだ。
ささやかな誕生パーティを隆文の部屋ですることになっていたが、
急な仕事で約束の時間を30分過ぎているのにまだ帰宅途中の電車の中だった。
奈々はもう隆文の部屋で待っている。さっき奈々からの電話でそれを知った隆文だった。
じりじりする思いが彼を捉えた。それが彼にmailを打たせた。
だが、変更したばかりの奈々のメアドは隆文の携帯に登録していなかったため、
アドレスから手打ちをしなければならなかったが、ようやく送信する事ができた。
『お風呂入っていいよ』
そのとき、夕食後の風呂をじゃんけんに勝った父に譲ったところだった麻奈の携帯にmailが入った。