06/09/29 01:57:37 5vsdqJH2
小5の頃、家に一人でいたら電話が鳴った。
おばあちゃんからだった。
「もしもし、こうちゃん?みっちゃん(母の事)は?」
『!?』
母は俺が小3の時からほとんど入院していた。この時本当のことを話してはいけないと幼心に直感した。
「今いないのかな?お買物かな?」
『うん、スーパー行ってる』
「わかった、じゃあ、またね」
父が帰ってくるなり、おばあちゃんにはお母さんが入院してるの内緒にしてるの?って聞いたら、そうなんだよ。って答えが。。。
おばあちゃんもその頃体調が悪くて心配かけまいとみんなで内緒にしてたんだって。
先に亡くなったおじいちゃんのお墓参りの時も母は無理して外出許可もらってお墓参りに行ってた。おばあちゃんのまえでは元気そうに振る舞ってた。
俺が小5の9月におばあちゃんは逝った。母はお葬式にも外出許可もらって出た。その約二ヵ月後母も逝った。
母にとってそれが最後の親孝行だったと思う。
俺はあの時についてもいい嘘もあるんだと悟った。