05/06/17 13:57:33 AwXHDwtl
オレンジ色のジャージをみると、いつも思い出します。
嵐の夜、5歳の私は包丁を持って立っていた。
父が母を殴ってる。髪の毛を掴み引きずり回してる。
母はストーブのやかんの熱湯が足にかかり大やけどを負っているのに
暴力をやめない父。私は本気で父を刺そうと思った。
でなければ、母が殺されると思ったから。
けれど包丁を持って立つ私の姿に父は我にかえり家を飛び出した。
母は救急車に乗り病院へ。警察には連絡しなかった。
父とはそれっきり一緒に住まなくなった。
しばらくして、私は小学生になった。
突然玄関から新しいランドセルが投げ込まれた。父からだった。
それから季節の節目ごとに色々なものが玄関に置かれていた。
ジャージや図書券、文房具など・・ジャージは決まってオレンジ色だ。
父は私がオレンジ色が良く似合うといつもいっていた。
母はあの日以来、常に私に父の悪口を言う人になってしまいました。
収入の半分以上を自分の化粧品や洋服に使うようになり、男の
出入りも激しくなりました。私は高校を卒業してから家をでました。