05/10/09 00:57:15
そこで俺は一計を案じて、
もしも巨に遭遇した時のために準備してあったマックの袋(空)をガサガサした。
すると巨たちが急いで湯船に戻ってきた。
袋はすぐに隠したのだが、巨たちは湯船に浸かったまま袋を探してキョロキョロしてる。
俺は巨たちがキョロキョロしてる間にお湯の量が戻った浴槽に肩まで浸かり
温まったあと、浴槽から出た。
脱衣所に出る時に風呂場の床にシャンプーを流しておいた。
そして今度は脱衣所でマックの袋をガサガサしたら巨たちが一目散で走ってきた。
だが、案の定シャンプーで足がすべり3人とも仰向けにひっくり返って
手足をジタバタさせているが、一人も起き上がれなかった。
・・・体を拭い、破れたデニムを履き、洗いざらしのシャツを素肌に纏い
濡れ髪のまま俺は脱衣所を出た。
ロビーの無駄に明るい自販機でコーヒー牛乳を買い、
夢見がちな俺は、センチなため息をつき店をあとにした。 <第2話・完>