06/07/16 00:45:36 osArC7Hh
苫米地さんの新刊読みました^^
面白いですね、説得力ありますし、著者の頭の良さに舌をまきました笑
ただ、この本で意図的なのか偶然なのか微妙なくらいの洗脳がたくさんあったのでイヤでしたね^^;
要するに、本書を通して著者は巧妙に価値観を植え付けようとしている気がします。
例えば、私はこう思います、と言えば、ぼくはそうは思わない、などと返答できるので無害ですが、
「~かもしれません」という言い方はもっともらしいだけに危ないですよね。
洗脳上手な人にモノをしゃべらせるのは危険だなあと思いました。
逆に言えば、これだけ巧みに言葉の魔術使えたら痛快だろうなと思います笑
本書の技法は、本質的には新しいものではないですが、きっちり体系化されているので
とても有用な本だとは思いますよ。
これだけ体系化された本がこれまでなかったので、素晴らしいと思います。
個人的には、ヴィパッサナーをしてありのままに見ることが、
実は自分なりのリアリティの獲得につながる、という発想が身についたので読んで良かったです。
本書でとくにひどいと思ったのは次の点です。
アナタは周囲の価値観に洗脳されてると軽く脅し、
洗脳からぬけてからどの価値観が正しいか判断しよう、と
常識をうたがう醒めた目を持つことを勧めてます。
そして社会にあふれる洗脳の悪徳な側面をやたら強調し、
常識という名の洗脳から抜けだしたいと読者を動機づけてます。
だけど、実はこれは本書のテーマである「なりたい自分になる方法」を述べるにあたってわざわざ書く必要ないんですよ。
当たり前のことだし、なにより、常識に縛られたままでもなんら問題なく本書の技法は実行できますから。
その点に、「常識をうたがえ」という著者のメッセージが見えかくれしててイヤでした。
技法にのみ興味あるなら、プロローグ、3、4、5章を読むだけで十分かと思います。
と、懐疑を勧める著者にならって、著者を懐疑してみました笑