05/01/18 16:26:56 UM3gFhyM
桜美林大学教授 柴田博
日本の粗食長寿説
日本には昔から「粗食なものを食べて一生懸命働くと長生きをする」とか、
60歳を過ぎたら「豆腐とゴマと菜っ葉を中心とするのがよい」といった説
がある。このような説はいくら批判されても、モグラ叩きのモグラのように
いつでも台頭してくる。何しろ、仏教の伝来以来、1000年余りにわたり、
食肉禁止の思想が支配していたのであるから無理がないともいえる。鎌
倉時代から江戸の八代将軍吉宗の時代まで、牛乳も文献上から完全に
姿を消していたくらいである。
国民が肉や牛乳が体によいことを知ると、支配階級は困るので、貝原益
軒のような御用学者に粗食長寿説を裏付ける書物まで書かせた。戦後
のコレステロール黴菌説も、これらの食品を敵視することに加担した。