06/11/06 00:23:28 3JCxJiT3
言語教育について、一考。
言語教育、言語療法は同じようで異なるものです。
多くの人が気付いていると思いますが、
STの方々が行なっている「言語療法」は多くの場合、
言語教育には結びついていないようです。
ダウン症のお子さんにコミュニケーション方法を云々というのは、
別に訓練しなくても、緩やかに獲得します。
言語教育は「読む」「書く」「会話」に対する系統立てた教育。
一つ一つ、確実に、段階を追ってを教育するものです。
「名称認識」→「文字認識」→「文字概念」→「書字」
この過程に意思伝達としての「会話」が入るのです。
多くのコミュニケーション訓練は「名称認識」と「意思伝達」。
文字認識以降が欠落しているから、会話としての高次化が進まないのです。
訓練の一例として「書く」を挙げてみます。
これは書字訓練を行なわなければ、ダウンのお子さんは
「書く」事ができなくなります。
字の構成は、縦線、横線、斜線、曲線から構成され、
また、留め、払い、跳ねが組み合わさります。
この7要素を一つ一つ段階を追って訓練して欲しいのです。
もちろん、書く前に、文字の概念形成が必要なのは言うまでもなく、
そのために文字教育を先行して進めていくのです。
882さんはお幾つのお子さんか存じませんが、
言語教育は目的がかなり明確なだけに「程遠い」ことはありません。
本当に「程遠い」とお感じの場合、そのSTさんは
言語教育を行っていないのだと思います。