05/12/25 15:37:44 9ATaSOlm
サンタがいると信じてほしくて、手を尽くした。
ある年はいっしょに焼いたクッキーとココアを用意し、夜中に無理矢理
夫に食べさせ、クッキーのかすを落として「急いで食べたんだね」。
寝る前に玄関に小麦粉をまき、子どもが寝てから長靴で足跡をつけて
「ホントに来た~!」と言わせたこともある。
ある年は、おてがみを書かせ、それに対する返事をあらかじめ用意した。
筆跡でばれないよう、会社の同僚にたのんだ。
まじめな彼女は非常に熱意を込めて書いてくれ、
その熱意のあまり矛盾が出そうになってハラハラさせられた。
包み紙はデパートのものなどもってのほか。サンタご持参であるから
北欧風の凝った包みを作ろうと努力した。
ノーラッドの追跡システムだって常連だった。
なのに、15年ものの赤となった今クリスマスは何もない。むなしい。
親と過ごすよりも友と過ごす年頃になったのはうれしいがさびしい。
できることなら、ここの赤たちのためにサンタとなり空を飛んで
プレゼントを届けたかった。