04/11/12 03:24:26 sO+fUmLO
クリスティの「春にして君を離れ」は名作ですね。
自分はいつでも夫・子供のことを優先、自分のことは後回し家族のために身を粉にし
だからうちは理想の家庭を築けたのヨ・・・とどこまでも自己満足な母。
自らは犠牲を払わず、周りが支払った代償は見て見ぬふり、そして結果はオーライ
思い通りの家庭、私のおかげネ、でも皆チョット感謝が足りないんじゃないかしら…
全く首根っこつかまえて揺さぶってやりたくなる女ですね。
でもこの話って、この母親の「勘違いな思い込み・理想・信念」がこわいんでは
ないと思う、本当にこわいのは この母は実は夫子供達の本当の気持ちを
分かっていたということ。分かっていながら知らないという立場を選んでいたこと。
夫にとっての夢・幸せに充分気付いていた筈なのにそれが自分の夢・幸せと
噛み合わないという理由で無視し自分の人生設計を強行。
子供達の若者らしい感情(変な言い方だけど)も自分には都合悪いので無視。
それもこれも家族のため、と自分で信じ込もうとしてるけど、実はちゃーんと
真実は目の前にあってしっかり見ていたんだよね、この母親。