04/03/31 03:17 EYMOjI9W
弟が中学生だった時の話です。
なにせお年頃だったので、顔のあちこちにぶつぶついろんなものが
できていました。でも反抗期まっただ中の弟は、私にも母にも決して
そのぶつぶつを触らせようとはしませんでした。
私は、宝の山を目前になす術が無く、内心忸怩たるものをかかえて
毎日弟の顔を眺めていました。
ある日、弟のあごがこれまでに無く赤く腫れ上がりました。
もともとしゃくれ気味だったところが、まさにアントニオ猪木状態。
弟は何食わぬ顔で1週間ほど過ごしておりましたが、今回のそれは
治まる気配もなく腫れ上がるばかり。いつもの3倍ほどにふくれあがり
ついには、発熱するに至り、とうとう弟自身から母に泣きがはいりました。
「おかあさん、どうしよう…」でも、そこまでいくと素人の手にはおえず
お医者さんに行く事になりました。
母から聞いた話です。
お医者さんは腫れ上がったあごの2カ所を小さく切開したそうです。
そこから血膿を大量に絞り出した後、中のを更にきれいにする為か
片方の穴からもう片方の穴へと、細いブラシ状の物を通したそうです。
そして、しゅこしゅことそのブラシ状の物を左右に動かし、中の血膿を
かき出していたそうです。かなりの激痛だったようで、弟に聞いても
思い出すのも嫌らしく話してくれません。
1ヶ月ほど通院して治りましたが、弟のあごにはその時の痕が残っています。
弟よ、痛かったね。かわいそうだったね。
でもおねいちゃんは、君のあごの膿をブラシでしゅこしゅこかき出して
みたかったよ。
せめて、しゅこしゅこしてるところを見てみたかったよ。