04/01/22 11:35 v0SQvSBZ
私は20代の頃、ある大繁華街でチンピラとして過ごしました。
チンピラというのはもう社会の底辺中の底辺ですし、兄貴達にも世間様にも人間扱いされません。
ですからストレスが溜まりまくってる分、逆説的ですがスーッとする機会も多いわけです。
そんな生活をしていた頃のこと、ちょっと思い出したことを書きます。
その頃、私達はチンピラですからお金がありません。
このままじゃイカンと内緒で少しずつお金を貯めていたのですが、これが兄貴にバレ、コツコツ貯めた金をわずか2~30分、もっともらしい理屈をこねられ、脅し、すかし、なだめ、泣きを入れられた挙句、結局あっという間に借用されてしまいました。
これには困った。
なぜなら私は競馬のノミ屋を開いており、もし金が帰ってこない場合勝った客への支払いが出来なくなるからです。
客への支払いができないとどうなるか。
街中に恥をさらす→客がいなくなる→閉店
のみならず、
いろいろな筋から客を紹介してもらってるのでその紹介者の顔を潰す→ヤキが入る→最悪のケース小指にGood By
という恐ろしい結末になりかねない。
兄貴は「ああ、それまでには楽勝で返せるよ」などと気軽に言ってくれますが、その根拠はこれから直行するバカラ賭博なのですからお話になりません。
果たして返済期日、私達は焼き鳥屋のカウンターで待ち合わせました。(以下次号)