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「東洋一の大水槽」お別れに5300人 京急油壺マリンパーク閉館
1968年に開館し、国内の水族館としては先駆的な取り組みを続けてきた神奈川県三浦市三崎町小網代の「京急油壺マリンパーク」が30日、閉館した。最終営業日のこの日は約5300人が訪れ、「魚と調和」の理想が込められたシンボルマークの前で別れを惜しんだ。
開館当時に「東洋一」と言われた大回遊水槽の周りは、終日途切れることなく見学者があった。水族館としては珍しいドッグヤードを備えているだけに、ペット同伴の来場者も目立った。
この日5回あったイルカとアシカによるパフォーマンスは、各回300人ずつの定員がほぼ満席に。詰めかけた観客は、イルカとアシカが戦国武将に扮(ふん)する物語仕立てのショーに、拍手と歓声を送っていた。午後のショーを見た神奈川県横須賀市の女性(31)は、3カ月前に母親を亡くしたばかりといい「来たのはおよそ20年ぶり。そのときは母も一緒で、今回も一緒のはずだったのに……。本当に閉館してしまうんですね。寂しい」と涙ぐんだ。
最終公演前には、中井武館長(59)が舞台上から観客にあいさつした。2年前から新しい水族館をつくる計画を進行させていたが、新型コロナウイルスの影響に伴う経営悪化で頓挫したことを明かしたうえで「少しでも多くの人に、半世紀の思い出を胸に秘めて帰ってもらえたらありがたい」と、述べた。
報道陣に今の心境を問われた中井館長は「12年前に父を亡くして葬式をあげたが、そのときと似た気持ち。悲しいが、式をやらなくてはという忙しさに紛れている」と語った。
マリンパークは親会社の京急電鉄創業70周年事業の一環としてオープン。魚の習性を利用したショーを始めるなど、珍魚展示が一般的だった当時の水族館としては画期的な存在として注目された。近年では、地元小学校と連携した絶滅危惧種の保護にも力を注ぎ、地域密着型水族館として愛された。ピーク時の1970年度に年間入場者数88万人を記録。89年9月には、婚約発表直後の秋篠宮さまと紀子さまがデートに訪れ、話題となった。
だが、県内に大型水族館ができたことや、レジャーの多様化で来場者が年々減少。2019年度は入場者数が26万人にまで落ち込んだ。施設の老朽化も重なって、今年5月に閉館が決まった。
同社は今後、隣接する宿泊施設と一体で開発を進め、新たな観光スポットとして整備する方針。400種約4000点の飼育生物は、全て他施設への引き渡しが決まっているという。
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