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2021年度のGDP成長率 プラス3.7%の見通し コロナ前の水準に
7/6(火) 18:12
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政府は6日、経済財政諮問会議を開き、2021年度の国内総生産(GDP)成長率が、
物価変動の影響を除いた実質で前年度比プラス3・7%になるとの見通しを明らかにした。
新型コロナウイルスワクチンの接種進展に伴い、飲食や宿泊などの関連消費が回復に向かい、
今年中にGDPがコロナ前の水準を回復するとの予測を示した。
内閣府によると、成長率3・7%は、比較可能な1995年度以降で最も高い数値。
今年1月時点では、コロナ前の水準を回復するのは21年度中と見込んでいたが、
今回はこれが前倒しになると見通した。
内閣府は「ワクチン接種の促進と、輸出や設備投資の着実な増加と相まって、
21年度後半に回復ペースが速まっていく」と説明した。
政府は今年に入ってからも緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を繰り返してきた。
それにもかかわらず、強気のシナリオを描いたのは、ワクチン接種の順調な進展を前提にしているからだ。
政府関係者によると、10月ごろには希望する人全員がワクチン接種を終え、
消費が回復に向かうとの想定のもとに試算した。
政府の見通しによると、22年の年明けごろには経済活動が正常化。
インバウンド(訪日外国人客)についても、
22年度にはワクチン接種が進んだ国から徐々に受け入れを再開し、
同年度中にコロナ前の水準(年間約3200万人)の半分程度まで回復すると予想した。
22年度は成長率が実質でプラス2・2%となり、GDPが過去最高の水準に達すると予測している。
だが、こうした政府の見通しは民間のシンクタンクの見方と隔たりがある。
ニッセイ基礎研究所は、成長率について21年度が実質3・3%、22年度が同1・9%と予想。
「新型コロナウイルスの感染動向や対応する経済活動の制限によっては、景気が下振れするリスクがある」
と指摘する。
第一生命経済研究所の永浜利広・首席エコノミストは
「現在の接種ペースでいけば、今年中にコロナ前のGDP水準を回復できる可能性はある。
しかし、英国のようにワクチン接種が進んでも感染が再拡大し、
22年度もまた緊急事態宣言やまん延防止措置を出すような事態になれば、
経済は元に戻らず政府のシナリオは崩れ去るだろう」と警鐘を鳴らしている。
【袴田貴行】