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8日、整骨医のシェリ・テンペニー氏(Sherri Tenpenny)は、オハイオ州議会の下院保健委員会で行なった証言の中で、ワクチン接種者は磁気を帯びていると述べるなど、陰謀論めいた主張を唱えた。
公聴会は、ワクチンの義務化や接種状態の開示を求めることを禁止する法案を審議するために開催された。
テンペニー氏は議員らに「インターネットに出回っているが、ワクチンを打って、磁化した人々の画像をみなさんは見たことがあるでしょう」と話し「彼らは鍵をおでこにつけることができる。くっつけることができる。スプーンやフォークを体中に置いて、くっつけることができる。なぜなら、私たちは金属片があると考えているから」と語った。
さらに「注射で投入されたものと5Gタワーの間に、ある種のインターフェースがあると長らく疑念を抱いている人々がいる」などと話した。
テンペニー氏は反ワクチン活動家として知られ、今年2月に収録されたビデオの中では「ワクチンで直接死亡する人がいる」と述べ「多くの人々が、42日から一年後にひどい病気やあらゆる種類の自己免疫疾患を発症する」などと話していた。
デジタルヘイト対策センター(CCDH)は3月、ソーシャルメディアで拡散されている反ワクチンコンテンツの3分の2は、影響力のある12人に起因するものだと報告した。テンペニー氏はこの中に含まれている。
SNSで拡散「マグネットチャレンジ」
ワクチンで金属やマイクロチップが埋め込まれるという説は、反ワクチン派や陰謀論者の間でポピュラーで、最近ではSNSで「マグネットチャレンジ」と題して、ワクチンを接種した部分に磁石がつくかどうか実験してみせる動画が出回っている。ロイター通信は先月、専門家の見解とともに、英国と米国で承認されたワクチンには金属成分は含まれていないと説明。その他のワクチンには少量のアルミが含まれているが、磁石の反応を起こすほどの量ではなく「ワクチンに、接種者を磁化するメタルやマイクロチップは含まれていない」と改めて否定した。
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