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人が生み出した「想像の共同体」国民国家の本質
「民主主義の知識」は今を生き抜く武器になる
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出口 治明 : APU(立命館アジア太平洋大学)学長
前回の記事で、「教育の2つの目的」について、?自分の頭で考える力を養う、?社会の中で生きていくための最低限の知識(武器)を与える、と説明しました。
今回はこの2つ目、「?社会の中で生きていくための最低限の知識(武器)を与える」についてお話します。
実社会に出たときに困らないように、「生きるための武器」、つまり、社会を生き抜くために必要な基礎的な知識を与えることが大切です。
大人になってから、自分ひとりで社会と(あるいは人生と)戦うとき、手ぶらのままでは、勝敗は明らかだからです。
最低限、現在の民主主義社会の根幹をなす次の7つの知識を教えるのが教育だと僕は思います。
【社会を生き抜くための7つの武器】
?「国家」の基礎を知る
?「政府」の基礎を知る
?「選挙」の基礎を知る
?「税金」の基礎を知る
?「社会保障」の基礎を知る
?「お金」の基礎を知る
?「情報の真偽」を確かめる基礎を知る
民主主義社会とは、成熟した市民の存在を前提としているので、
成熟した市民(=最低限7つの武器を身につけた市民)がいなければ、民主政治はすぐに衆愚政治に陥ってしまいます。
わかりにくい政治や経済についても、ひとつずつ知識を積み重ねて思考を深めていくことで、
主体的に理解、選択ができるようになります。
ここで上記の7つのうち、例として「国家」と「選挙」の基礎的な知識を解説しておきましょう。
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