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世界的なマスク不足に対して医療用マスクメーカーが「不眠不休によるマスクの増産」をしない理由とは?
プレステージ・アメリテックは2005年に、製紙・健康用品メーカーであるキンバリー・クラークのマスク製造部門から独立する形で創業しました。
アメリカの医療用マスクで国内生産シェア1位を誇るプレステージ・アメリテックにはマスクの注文が殺到しており、
プレステージ・アメリテックのマイク・ボーウェン社長によれば
「マスク需要は供給量の200倍に達しています。私の電話は2分ごとに鳴り、1分ごとにメールが届きます」と述べています。
しかし、それほどマスクの需要が高まっているにもかかわらず、プレステージ・アメリテックは2020年4月時点で平日昼のみの稼働となっており、夜と週末になると会社の駐車場は空になってしまうとのこと。
プレステージ・アメリテックが拠点を構えるテキサス州ノース・リッチランド・ヒルズ市のオスカー・トレビノ市長は
「マスク不足が叫ばれているにもかかわらず、プレステージ・アメリテックが24時間365日の生産体制を取らないのには理由があります」と語ります。
アメリカ市場では、1枚10セント(約11円)の国産マスクよりも、1枚2セント(約2円)の中国製マスクが多く流通していました。
これに対してボーウェン社長は「個人用保護具であるマスクを中国やメキシコといった他国に依存することは国家安全保障の上で大きな問題となる」と主張していました。
「私は2007年頃からマスク生産はアメリカ国内中心で行うべきだと主張してきました。しかし、医療用マスク市場全体はマスクの価格にしか興味をもたず、誰も耳を傾けてくれませんでした。
下院議員や将軍にも話をし、大統領にも手紙を書きました。しかし、オバマ大統領が送ってくれた宣言書は額縁に入れて飾る以外に意味がありませんでした」とボーウェン社長は語っています。
2009年に豚由来のH1N1型インフルエンザが世界的に流行した際、他国からのマスク輸入がとだえたために、
プレステージ・アメリテックにアメリカ全土からマスクの注文が殺到し、ボーウェン社長は1日3交代制による大増産を行いました。
マスクの供給量は格段に上がったものの、インフルエンザの流行がおさまると再び医療用マスク市場は中国の安価なマスクに流れてしまい、プレステージ・アメリテックは1億ドルの負債を抱え、倒産寸前に追い込まれてしまったとのこと。
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