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英語では、裏切り者はしばしば「ネズミ」と呼ばれる。だが、この比喩を考えなおすべきかもしれない。
これまでの研究では、実験用のドブネズミが、苦しんでいる仲間を助けることや、自分を助けてくれた仲間に恩返しすることがわかっていた。
3月5日付けで学術誌「カレント・バイオロジー」に発表された研究により、仲間に危害が及ぶ行動をネズミが避けようとすることが示され、
ネズミの共感性に関する証拠がまた1つ加わった。
この研究では、最初にネズミを訓練し、レバーを押して甘いおやつを出すことを覚えさせる。
次に、ネズミがそのレバーを押すと同時に隣のネズミに軽いショックが与えられるようにすると、
一部のネズミはそれまで好んで押していたレバーを押すのをやめて、別のレバーを押すようになったという。
ヒトには、仲間に危害を及ぼすような行動を回避する特性があり、
このふるまいは、脳の「前帯状皮質(ぜんたいじょうひしつ)」という部位で調節されている。
今回の実験で、ネズミの同様のふるまいも前帯状皮質が制御していることが示された。ヒト以外の動物で、
仲間への危害の回避に前帯状皮質の働きが必要であることが科学的に示されたのは、これが初めてだ。
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