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奈良市の市立小学校で昨年、校長室の金庫から現金約38万円が盗まれる事件があり、
この学校に勤務する教諭の男(25)が窃盗容疑で奈良県警に逮捕された。
事態はこれにとどまらず、男は女子児童の着替えを盗撮したとして、
児童買春・ポルノ禁止法違反などの疑いでも再逮捕された。
「背徳感やドキドキ感を味わいたかった」。
そう供述した男は両方の罪で起訴され、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決を言い渡された。
裁判官が「卑劣」「おぞましい」と表現した犯行の全容とは-。
男は6~8月、6回にわたって女子児童11人の着替えを盗撮。
担任を受け持つ教室や多目的室、更衣室のカーテンや空き箱に穴をあけ、
そこにスマホを貼り付けておいて隠し撮りするという手口だった。
さらに教室で女子児童の衣服に下半身をこすりつけて体液を付着させ、
その一部始終をスマホで撮影もしていた。
男は一連の犯行について「盗んだことがばれ、いつ捕まるか不安定になり突発的にやった。
してはいけないことをする背徳感やドキドキ感を味わい、気持ちを落ち着かせた」と公判で打ち明けた。
昨年12月、奈良地裁で開かれた判決公判で、中山登裁判官は
「児童の健全育成に寄与する職責を担っていた被告がした行為は言語道断で、おぞましい」と強く非難。
「卑劣で悪質性が高い」として懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡した。
2020.1.20 11:00
URLリンク(www.sankei.com)