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記念すべき第1回は、社会からドロップアウトしかけたところを「インターネット」に救われたというたろちんさんに取材。
ゲーム実況のパイオニアとして知られるたろちんさんは、自身を救ったインターネットの現在をどう見ているのでしょうか―。
たろ
2008年にニコニコ動画へ投稿した「FF初心者が酔っ払いながらFF5を実況プレイしてみた」で実況者デビューしたゲーム実況界のパイオニアの1人
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―たろちんさん、今何歳でしたっけ。
たろちん:今年で34歳です。独身です。
―まぁこういう企画でやってるんで、たろちんさんの人間性も探っていきたいと思います。昔はどういう子どもだったんですか?
たろちん:僕はですね、非常に素直ないい子としてすくすくと育ちまして。中学2年の時に人格が破綻したんですよ。
僕の場合はちょっと強めにそういうのが出ちゃって、しかも人一倍意思が弱いから学校に行きたくなくなったんだよね。
で、めちゃくちゃ鮮明に覚えてるんだけどそのときに「勉強なんか意味ないし、学校いかなくていい?」って母ちゃんに言ったら、
母ちゃんは『釣りバカ日誌』見ながら「いいんじゃない?」って言ったの。
―軽いな母ちゃん。
たろちん:そこで、「止めないんだ!?」ってびっくりしちゃって(笑)。それで学校の朝の会とか給食だけ出て授業は受けず相談室にいるという生活をしていまして、
そのまま高校受験もしなかったんです。そんな時に出会ったのがインターネットだったわけですよ。
―インターネット。運命の出会いですね。
たろちん:まぁそれより前にドリームキャストでエッチなのを見てたりはしたんだけど(笑)。
とにかくそのへんの時期にPC買ってもらって電話回線使ってインターネット見てたんです。で、ネットを見ていたら「侍魂」という伝説のテキストサイトを見つけて……。
―今となっては本当に伝説のテキストサイトですね。
たろちん:「こんなのあるんだ! めちゃくちゃ面白い!」ってなった。それを見て「インターネットで文章を書くという表現方法があるんだ」と思って
自分も「ホームページビルダー」的なソフトでゴミみたいなサイトを作って公開したの。もともと本読むのは好きだったから、学校行くのやめたときも「作家になりたい」みたいなことは漠然と思ってたんだよね。
―そのサイトではどんなものを書いてたんですか?
たろちん:日記を書いたり、たまに気合い入れたコラム書いたり。アクセスカウンター置いて、「侍魂」みたいにフォントでかくしてまして。
非常に稚拙で誰も見ないようなサイトだったけど……それが青春だったんですよね。
―2000年代前半の話ですよね。その頃のインターネットって、今でいう「非リア」の典型的な逃げ場所でしたよね。
たろちん:そうそう。前まで「リア充爆発しろ」って言葉があったけど、これは「普通のリア充はインターネットなんかしない」という前提のもとで使われてた部分があるじゃないですか。
だからこそ、インターネットは僕のような「現実世界に居場所はない」という人間の受け皿になってた。もちろん、現実にも居場所は欲しかったんだけど。
―今はあらゆる人間がインターネットを使うようになりましたね。
たろちん:みんなが使うものになって、それに対応したルールやマナーができてきたよね。
もちろん今もTwitterとInstagramで文化が違ったり細分化してるけど、複雑になっていって現実との境目も薄くなって……そういう意味では生きづらくなりました(笑)。
もう僕みたいな少数派のためのものではないなって。
―じゃあ、今のインターネットは嫌いなんですか?
たろちん:嫌いっていうか……まぁ好きじゃないよね(笑)。いや、もちろんみんながより良く使えるようになった結果でもあるし、昔に戻せとも思わないけど!
ただ、当時の僕を救ってくれたインターネットはどっか行っちゃったという感じもする。
今のインターネットでこういうこと言うと「老害が何言ってんだよ」って言われちゃうけど、「完全に俺はインターネット老害だな」って自覚はあるんですよ。
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