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ふたば未来高生、規格外の桃を菓子に ５、６日 東京のイベントで提供
2019/10/05 10:00
ふたば未来学園高（広野町）の生徒は、東京電力福島第一原発事故の風評被害に苦しむ県産品のＰＲに一役買おうと、伊達市産の規格外の桃で焼き菓子「マドレーヌ」と「フィナンシェ」を試作した。
五、六の両日、東京・新宿の新宿御苑で催される環境啓発イベント「ＧＴＦグリーンチャレンジデー」で来場者に振る舞う。
福島県の復興支援と「食品ロス」の削減を目指す環境省が同校と伊達市を橋渡しした。形が悪かったり、柔らかくなったりした桃の使い道に悩んでいた市の依頼で、スペシャリストコース農業専攻の生徒十人が約二カ月かけ、桃の風味を生かした焼き菓子に仕上げた。約十キロの桃で約千百二十個の焼き菓子を作った。
四日は新宿御苑を所管する環境省を訪れた。小泉進次郎環境相は試食でマドレーヌをほおばると、「すごくおいしいね。桃の香りがすごい」と語り、食品ロス対策にもなっていると称賛した。「環境問題は若い人が熱く盛り上げるのが大切」と続けた。
二年の星亜沙美さん（１６）と青木茄奈有さん（１７）は取材に対し、「桃の色や香りを出すのに苦労した。桃をピューレにして生地に練り込んだ」「小泉大臣においしいと言ってもらえてうれしかった」などと笑顔を見せていた。
同校と市は来年の環境イベントで来場者の反応を見た上で、校内のカフェや一般店舗での販売を目指す。同校の小椋ももこ教諭、市の梅津善幸農政課長が一緒に訪れた。
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