19/07/09 13:00:29.39 Mh3IgIc30.net BE:816491279-2BP(2000)
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東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業に外国人労働者を受け入れる―。
この4月、東電によるそんな方針が明らかになった。廃炉作業は「30~40年はかかる」とされる長期戦。
溶け落ちた核燃料の取り出し方法も定まっておらず、作業完了に向けた青写真は描けていない。
「建設業を担う人員の不足」も加わり、廃炉の行方は混とんとしている。
新たな在留資格「特定技能」を使っての外国人受け入れは、そうした事情を背景に浮上したが、翌5月には撤回された。
方針転換の裏側を追いかけ、見えてきたものとは。
(中略)
一等書記官のホァンさんは、テーブルの上で厚い冊子を開いた。
法令集とのことだった。ベトナム語を指で示しながら言う。
「ベトナムは1980年から労働者を(外国に)派遣しています。
ベトナムの海外派遣法では『放射線量が高い現場には行かせない』とある。
ここには『戦争の地域に行かせない』ともあるので、
イラク、イラン、リビアでは戦争になったときにみんなを引き揚げさせ、帰国させました。
リビアからは1万人が引き揚げました。2011年の原発事故では、福島から群馬に移動させました」
ホァンさんは、法令集の文字に黄色いマーカーを引いていく。
「ベトナムからは20代前半の若い人たちが、家族のために(日本へ)働きに来ます。
将来のために働くのですから、健康第一です。原発には行かせません」