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懲戒請求の男性、弁護士に謝罪「ただの差別と気づいた」
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編集委員・北野隆一
2019年4月11日22時1分
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拡大する弁護士に対する大量懲戒請求の問題で請求者らを相手取り反訴した神原元弁護士(左)と、懲戒請求を取り下げて和解した男性=2019年4月11日午前11時33分、横浜市中区の神奈川県弁護士会館、北野隆一撮影
朝鮮学校への補助金支出を批判するブログの呼びかけなどをきっかけに、全国の弁護士会に大量の懲戒請求が寄せられた問題で、
対象とされた弁護士2人が、請求は業務妨害などにあたるとして請求者712人を相手取り横浜地裁(関口剛弘裁判長)に提訴し、11日に記者会見した。
懲戒請求された弁護士、712人提訴「悪質な嫌がらせ」
懲戒請求したのは、どんな人たちなのか。請求は過ちだったと神原元(はじめ)弁護士らにわびた60代の男性が11日、横浜市で記者会見した。
「退職で、取引先も仲間もなくなって疎外感がある中、正しい運動をしているという正義感や高揚感があった」と振り返った。
男性は関東地方に在住。退職して時間ができた4年ほど前から、ネットを頻繁に見るようになった。
「朝鮮人は日本をおとしめている」などと主張するブログに行き当たり、「裏で大きな力を持つ人」が書いていると思ったという。
このブログは、朝鮮学校への適正な補助金交付を求める声明などを出した弁護士会を批判。弁護士名をあげたうえで懲戒請求を呼びかけた。
男性が住所を登録したところ、ブログ筆者の名前も連絡先も知らされないまま書類が郵送されてきた。署名押印して指定のあて先に送り返すことを繰り返したという。
しかし同様に呼びかけに応じた人たちが弁護士から訴えられ、ブログでは「何もしなくていい」とあったのに、実際に裁判所に呼び出されていると知り、不信感を抱いた。
ネットで情報を集めるうち「ブログに書かれたことは、ただの差別ではないかと気づいた」という。
妻にも内緒の活動だったが、懲…