19/02/26 17:08:35.74 zsTaygHU0.net BE:309927646-2BP(1000)
URLリンク(img.5ch.net)
事件発生の翌日夜八時、昭和天皇は事態の状況を把握するため麹町署に直接電話をお掛けになっている。
電話に出たのは当時二十八歳の大串宗次巡査。
電話口から「ヒロヒト、ヒロヒト・・・」と声がする。
大串巡査はピンと来ず、電話は一旦切れてしまった。
今度は別の声で「いま、日本でいちばん偉いお方がお出になる。失礼のないように」とおごそかにいう。
この非常事態のときになにをタワケたことをと大串巡査は少しムッとしたという。
すると、先刻の「ヒロヒト」の声。
大串巡査はわけがわからぬまま、「ヒロヒト」の質問に答えた。
「鈴木侍従長は生きているか」
「はい、生きております」
「それはよかった。間違いはないか……」
「昼間、確認してきました。(略)」
「総理はどうか」
「たぶん生きているでしょう」
「証拠はあるのか……」
「かねてより、非常事態にそなえての避難所が設けてあります」
「それだけでは、難をのがれたかわからんではないか」
「それ以上の情報はとれません」
「それではチンの命令を伝える。総理の消息をはじめ状況をよく知りたい。見てくれぬか。……名前はなんていうか」
ここにきて大串巡査は戦慄を覚える。
「チン(朕)」の一言に声の主は天皇陛下だと気づいた。
巡査はできる限り状況を見てくる旨を伝え、自分の名前は緊張のあまり、「麹町の交通です、麹町の交通でございます」とだけ答えた。
URLリンク(blog.goo.ne.jp)