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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は昨年4月、北朝鮮を訪れたポンペオ米国務長官に、「私の子どもが核兵器を背負って暮らしていくことは望んでいない」と発言したと、
米中央情報局(CIA)の前コリアミッションセンター長、アンドリュー・キム氏が22日(現地時間)、明らかにした。
キム氏は同日、米カリフォルニア州のスタンフォード大学での公開講演で、当時を振り返り、「『非核化の意思があるか』というポンペオ氏の質問に、金正恩氏が『私も子をもつ父親であり、夫だ』と話した」とし、このように明らかにした。
当時、ポンペオ氏に同行して訪朝したキム氏は、昨年下半期まで米朝の水面下の交渉で活動した。キム氏は昨年末、CIAを退き、同大学の訪問研究員を務めている。キム氏が公開の席で北朝鮮関連の言及をしたのは初めて。
キム氏の発言は、米朝首脳会談が迫っていることから、首脳会談に対する懐疑論を遮断し、北朝鮮に非核化の決断を促すためとみえる。
キム氏は、「ベトナム・ハノイで開かれる2回目の米朝首脳会談が1回目の会談より生産的だろう」とし、会談結果を楽観した。
1回目の会談では、北朝鮮は信頼関係の構築、米国は非核化に集中したが、今、双方の意思疎通がその時よりスムーズだと主張した。
キム氏は、「両国が以前よりも意思疎通しており、特に北朝鮮の反応が早くなった」と強調した。
特にキム氏は、米国の最終目標が北朝鮮の核不拡散条約(NPT)への再加盟だとし、「非核化が寧辺(ヨンビョン)核施設だけでなく北朝鮮のすべての核とミサイル施設を破壊する方向に進まなければならない。
北朝鮮が国際核査察団を受け入れ、核とミサイルの在庫状況を申告し、韓半島内から核兵器を除去しなければならない」と強調した。
キム氏は、「最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)が可視化すれば、米国が北朝鮮に対する制裁を緩和し、終戦宣言など相応の措置に乗り出すことができる」と付け加えた。
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