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中国で大ヒットのSF映画「さまよえる地球」、日本映画のパクリ疑惑に中国メディアが反論
2019年2月16日、茘枝新聞は、中国で大ヒットしているSF映画「さまよえる地球」が
日本映画のパクリではないかとの疑惑に反論する記事を掲載した。
「さまよえる地球」は、原題「流浪地球」というもので、旧正月に合わせて封切られ爆発的なヒットを記録。
記事は「『ウルフ・オブ・ウォー2』(戦狼2)同様、興行収入50億元(約815億円)を超えるのも近いと言われている 」と紹介した。
この映画は、地球の終末が近づく中、地球ごと太陽系の外へ脱出するという画期的なテーマを描いたもの。
記事は、この映画を観賞したという中国在住の日本人が「思ったより本格に創ってあって悪くない。
政治的な違和感なく観賞できた。ストーリーもまずまずで映像も良い」と感想を述べたと紹介した。
一方で記事は、日本のネット上で「さまよえる地球」のオリジナル性に対して疑問の声が出ていると指摘。
62年の「妖星ゴラス」を模倣したのではないかとの意見があるという。
「妖星ゴラス」は、地球の6000倍もある妖星ゴラスが土星の方向から地球にめがけて進んでおり、
衝突する恐れがあるため、衝突を避けるために南極にジェット噴射基地を作り、地球を動かして回避しようというストーリーで、
「世界中の人の協力のもと、大きなエンジンを作って地球を動かし、危機を回避するという点は似ている」という。
記事は、「『さまよえる地球』は決して『妖星ゴラス』を模倣したものではない」と断言。
その理由について、「『さまよえる地球』で地球が太陽系を離れる原因は、太陽膨張となっており、
新たな恒星系を求めてさまよう100代2500年計画となっている。
しかし、『妖星ゴラス』では地球が太陽系を離れるとはなっておらず、
軌道を変えて衝突を避けるだけで、持続性を考慮していない」と違いを指摘した。
また、「木星の引力に引き寄せられるのを回避するため『木星に火をつける』計画は、『妖星ゴラス』にはないストーリーだ。
特殊効果もすべて中国国内で作られており、日本だけでなく欧米とも何のかかわりもない」と主張した。
そして、「日本のネットが『さまよえる地球』はパクリではないかと疑っている点は、単に偶然似通った可能性が高く、
劉慈欣(リウ・ツーシン、原作者)が『妖星ゴラス』上映の次の年に誕生しているため、このような偶然から憶測を呼んだのだろう」と結論した。
(翻訳・編集/山中)
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