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人間より公平? 法曹界で進むAI活用 「AI裁判官」は生まれるか (1/3)
弁護士の業務や裁判所の審理での人工知能(AI)の活用が加速している。捜査資料の分類作業や
公判調書の作成を効率的にこなすAIを開発する米英などが実用化に前向きだ。人間より公平な
判断ができるとされるAIに裁判官を任せる「未来」も遠くないと予測する専門家も。
機械が人を裁く倫理面の問題なども指摘される中、「AI司法」に実現性はあるのか。
処理速度は200倍
「AIは弁護士業務の大半ができてしまう…」
2017年。英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)などが、世界の法曹界を驚愕させるニュースを流した。
汚職などを捜査する英政府機関「重大不正捜査局」(SFO)が、贈収賄事件に関する捜査関連書類の
分類などの作業をAIに任せたのだ。通常は弁護士に依頼する作業だが「より迅速な作業が必要だった」
(SFO関係者)。弁護士に依頼する場合、1日に分類できる資料は約3千件といわれるが、
SFOが採用したAIはその200倍近い約60万件を処理。ミスも人間の弁護士より少なかったという。
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