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二階俊博幹事長は続投なるか 31日から韓国で派閥研修 安倍晋三首相3選投支持正式表明へ
自民党の二階俊博幹事長(79)率いる二階派(志帥会、44人)は31日から3日間の日程で韓国で研修会を開き、9月の党総裁選で安倍晋三首相(党総裁)の支持を正式に表明する。
首相もビデオメッセージを寄せることにしており、「二人三脚」ぶりをアピールする。
ただ、首相が連続3選した後に行われる党人事では二階氏が幹事長を続投するかどうかが最大の焦点。一部党内にある「副総裁に」という声に二階派は強く反発している。
二階氏は、韓国での研修会について周辺に「韓国は近いのだから、われわれがもっと行き来した方が国民は安心する。政治家の責務でもある」と説明している。このほかに3つの意図や狙いがあるという。
1つ目は、南北軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)の視察や韓国の李洛淵(イナギョン)首相らとの会談を予定しており、韓国とのパイプの太さを示す。
2つ目は、自民党で第5派閥ながらも経済界関係者らも含めた計約300人の態勢で訪韓することで、二階派の影響力が党内外にあることをみせつける。もう1つは、首相の続投を海外に認知、支持させることだ。
二階氏は、首相への支持を「1ミリも動かない」と語り、総裁選に向けて早くから「安倍の後は安倍」と公言する。連続2期6年までだった党総裁任期を「連続3期9年」に延長する党則改正を主導した。
昨年の衆院選に続き、今年2月の沖縄県名護市長選や6月の新潟県知事選などで勝利し、選挙に強い幹事長をみせた。首相も「二階さんはありがたい」と頭を下げる。
首相に代わって党の人事や運営を取り仕切る幹事長の力は絶大だ。また、来年は統一地方選と参院選が相次ぎ実施され、幹事長の力量が求められる。二階派では二階氏の幹事長続投を希望する声が大勢だ。
一方で、幹事長ポストを虎視眈々(たんたん)と狙う派閥もあり、高齢を問題視して「副総裁への横滑りはどうか」という指摘もある。これに対し、二階派は「『中二階』に棚上げされるだけだ」(中堅)と副総裁案に反発する。
首相には、政策を推進する党内の求心力を保つために二階氏の機嫌を損ねてはならないとの計算も働く。
首相は二階派の「入閣待機組」も含めて二階氏の処遇を総合的に検討するとみられるが、まずは総裁選を圧勝に持ち込むことが二階氏とともに当面の課題になる。
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