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独外相、米大統領に不信感…日欧EPAは評価
ドイツのハイコ・マース外相(51)は25日の初来日に先立ち、読売新聞の書面インタビューに応じ、貿易や国防費負担で
欧州への圧力を強めるトランプ米大統領への不信感を示した。欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)に署名した日本
について「理想的な価値を共有するパートナー」として評価し、国際社会で果たす役割に期待した。
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ドイツ外相、米を名指し批判 「米国第一主義は試練」
来日したドイツのマース外相は25日、東京都内で講演し、ロシアや中国とともに米国を名指しして、国際社会にとっての
懸念となっているとの認識を示した。その上で「一国だけで世界のルールメーカーになるのは困難だ」と述べ、自由貿易や
多国間協調などの価値を共有する日本と、協力を進めたいと述べた。
米国が鉄鋼製品などに高い関税をかけたことで、米欧関係は険悪になっている。マース氏は「何十年も培ってきた同盟
関係が、ツイッターの280文字で疑問に付されている」とトランプ米大統領を批判。「米国第一主義は我々にとって試練だ」
とし、今月署名した日本と欧州連合(EU)との経済連携協定を通して、国際的な貿易や環境基準などのルールづくりに影響
を与えたいとした。
マース氏は、ロシアに対しては「ウクライナのクリミア半島の併合などで国際秩序に挑戦している」、中国には「地政学的な
パワーバランスを自国に有利な状態にし、近隣諸国に従属を求めている」などと述べ、米国の振る舞いと並べて問題視した。
北朝鮮の核開発問題については「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」が重要で、「日本とは立場が同じだ」
とした。明確な形で非核化が進まなければ「数え切れないほど国際法違反を繰り返して核保有に達した者に、拙速に報酬を
与えることになる」と述べ、国連制裁への緩和には慎重な姿勢を示した。
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