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「慣例」に引きずられる技能実習生 連携取れぬ現場と法 前川浩之、嶋田圭一郎2018年5月25日05時02分
外国人技能実習制度での不正行為の疑いが、三菱自動車で明らかになった。
実習現場の岡崎製作所(愛知県岡崎市)は制度を熟知せず、本社は現場に任せきり。チェック態勢もなかった。
実習生を初めて受け入れた2008年から見逃されてきた疑いもある。
三菱自動車や関係者によると、岡崎製作所の技能実習生65人は、協同組合フレンドニッポン
(本部・広島市、FN)がフィリピンで運営する訓練学校で約10カ月間、日本政府が「技能」に指定した
溶接や塗装を学んで来日した。
だが、うち33人の実際の仕事は、本来の実習から離れた車体の組み立てや簡易な溶接。
三菱自によると、もともと効率化された工場内には実習内容に見合う複雑な溶接現場がなかったという。
関係者によると、実習生の月給は約14万8千円。
三菱自は「愛知県の最低賃金で働いてもらっている」と説明する。
安価な労働力として実習生を都合良く働かせる不正行為は人手不足が深刻な中小企業で相次いでいる。
だが三菱自の安藤剛史・副社長執行役員は「うちには安価な労働力として期待する動機はない」と話す。
2千人規模の岡崎製作所では、年に多くて30人程度の実習生しか受け入れていないことを理由に挙げた。
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技能実習適正化法施行後、三菱自動車でのフィリピン人技能実習の流れ
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