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2017.11.25 23:12 【三菱マテリアル不正】 「神鋼よりも悪質」 問題把握後の出荷に批判
三菱マテリアルの子会社による性能データ改竄問題で、経営陣が不具合を知りながらも、
出荷を継続したことに批判が強まっている。
データ改竄の不正は神戸製鋼所と同じだが、神戸製鋼は経営陣が把握した段階で、
該当製品の出荷は停止していた。
三菱マテの問題は、コーポレートガバナンス(企業統治)の面で、神戸製鋼よりも悪質との評価だ。(平尾孝)
三菱マテ子会社の三菱電線工業は、今年2月に不正が品質保証担当者に報告されて発覚。
3月に村田博昭社長ら経営陣に伝えられたが、顧客に通知したり、出荷を停止したりするなどの措置はとられず、
10月23日に出荷を停止するまで、問題製品の出荷が続いたことになる。
村田氏は今月24日の記者会見で「常時生産製品は4万点あるが、出荷先でどんな製品に使われるかを特定し、
どの程度逸脱していたのかを分析する必要があった。対応できる人材も限られ、時間がかかった」と説明。
出荷停止にしなかったのは「あいまいな情報で、(不正を)公表すると大混乱になる」と、顧客、営業担当が
パニックになることを恐れたためと弁明した。
出荷先が特定できたことから、10月23日に出荷停止措置をとったというが、その一方で、それ以降の出荷状況は、
現時点でも精査中という不明瞭さだ。
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