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富士通、11月中旬までにLenovoへPC事業を売却
富士通は、2017年11月中旬までに、レノボグループに対してPC事業の売却を完了する。
2017年10月26日に、富士通本社で行なった2017年度上期業績発表の席上、富士通 代表取締役副社長兼CFOの塚野英博氏が、記者の質問に答える形で明らかにした。
塚野副社長は、「PC事業に関しては、ご心配をおかけしているが、交渉は着実に進んでいる。
卑近な言い方だが、交渉の過程のなかでは、アディショナルタイムに入っている段階」と、安堵の表情をみせながら説明。
「少なくとも、日本では勤労感謝の日、米国ではサンクスギビングデー(感謝祭)は、ゆっくりと過ごしたいというイメージで物事を考えている」とした。
日本の勤労感謝の日、米国の感謝祭は、いずれも11月23日となっている。
富士通では、2016年10月27日に、「富士通およびレノボによるPC事業における戦略的提携の検討」と題するリリースを発表しており、PC事業を担当する富士通クライアントコンピューティングと、
Lenovo Group Limitedが、グローバル市場に向けたPCの研究、開発、設計、製造に関する戦略的な提携について、検討を進めていることを発表していた。
その発表から、ちょうど1年が経過したことになる。
塚野副社長は、交渉が長期化した理由について、「一言でいえば、私を含めて仕事が好きだということである」とし、「PCという製品を世界各地で販売していることで、中身を細かく見ていることが影響している。
さまざまな交渉のなかで、ここまでの細かい数字を見る必要があるのかというほど、かなり仔細に確認をした。範囲が広いこと、掘り下げ方が深いということで、時間がかかってしまった」と述べた。
また、「決めごとであれば、どこかでお互いに譲ってしまえばいいが、お互いにある規模の会社であるということもあり、細かいディテールにもこだわった」とした。
この日の決算発表では、会場横に富士通ブランドのPCおよびスマホを展示してみせたが、これは異例のこと。
売却がほぼ決定したことで、あえて展示をしてみせたとも言えそうだ。
なお、携帯電話事業の売却に関しては、「現在、粛々と進めており、まだ具体的なスケジュールなどは話せる段階にはない」と述べた。
以下ソース
URLリンク(pc.watch.impress.co.jp)