17/08/03 06:59:15.90 /aieTBLD0●.net BE:599951212-2BP(2000)
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米トランプ政権 無節操な人事で混迷を深めた
発足から半年が過ぎても、政策を遂行する体制が整わない。目立つのは内紛ばかりだ。
いつになったら、円滑な政権運営を実現できるのか。
トランプ米大統領の最側近として、政府内の調整や議会対策を担ってきたプリーバス首席
補佐官が辞任した。
事実上の更迭である。共和党主流派として、議会とのパイプを持っていたが、重要法案の
成立に向けた根回しに失敗した。
後任には、ケリー国土安全保障長官が充てられた。軍人出身で、政治経験はない。政権に
「秩序」を取り戻し、成果を上げるのは、容易ではあるまい。
ホワイトハウスのスカラムチ広報部長は、指名からわずか10日で解任された。ケリー氏が
自らの影響力を確保するため、トランプ氏に更迭を求めたからだという。
投資家のスカラムチ氏は、広報とは縁がない。プリーバス氏への暴言を繰り返すなど、資質
が疑問視された。スパイサー報道官が辞任した理由も、スカラムチ氏起用への反発からだった。
トランプ氏は、セッションズ司法長官についても、政権のロシア癒着疑惑や内部情報の
漏洩ろうえいが収まらないことから、「失望した」と公言し、更迭を示唆している。
能力や適性よりも個人的利害や関係の近さを重視するトランプ氏の無節操な人事が、「辞任ドミノ」
の混乱を招いたのは明白だ。
トランプ氏の長女のイバンカ補佐官と、その夫のクシュナー上級顧問は、政権内で大きな発言力を
持つ。「親族」グループと、政治家・軍人・専門家らの勢力の摩擦は今後も続くだろう。
政権と与党・共和党の政策面の協力もうまくいっていない。
医療保険制度「オバマケア」の見直し法は、共和党の一部議員が造反し、上院で否決された。
共和党の主導により、上下両院で可決されたロシア制裁強化法は、政府が対露制裁を緩和する場
合、議会の承認を得ることを義務付けている。プーチン露政権との関係改善に意欲を見せるトラン
プ氏の手が縛られたと言えよう。
懸念されるのは、政権の迷走で、外交が疎おろそかになることである。
国務省高官ポストの大半が空席のままだ。北朝鮮政策では、中国に制裁強化を促すトランプ氏と、
米朝対話の可能性も模索するティラーソン国務長官の間で、入念な調整が行われた形跡はない。
トランプ氏は、政権運営を自賛する発言を繰り返している。危機感の欠如には呆あきれるほかない。
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