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サール(1992)は、思考実験を論じて、以下の可能性を示唆している。
「あなたの劣化していく脳にシリコンがだんだん植え込まれていく
につれて、意識体験の領域は縮んでいくが、これが外的な振る舞い
に影響を現さないことに、あなたは気づく。あなたは、本当に
自分の外的な振る舞いに対するコントロールを失っていることに
気づいて、すっかり仰天する。たとえば、気がつくと医者があなたの
視覚を検査して、「あなたの前に赤い物を差し出しています。何が
見えるでしょうか」と言っている。
あなたは大声で叫びたくなる。「何も見えない。全く目が見えなく
なっている」しかし、完全にあなたのコントロールをはずれた
あなたの声が、「目の前に赤い物が見えます」と言っているのを
耳にする。この思考実験を極限まで押し進めていったら、さっきより
もずっと気の滅入る結果が手に入るだろう。外から観察できるあなた
の行動はそのまま変わらないのに、あなたの意識体験が縮んで無に
なっていくのを我々は想像する」
cf.「意識する心―脳と精神の根本理論を求めて」
デイビッド・ジョン・チャーマーズ
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