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「サムスンこけたら、韓国こける」と言われるほど、韓国経済にとってサムスン財閥、とりわけ中核企業であるサムスン電子の存在は大きい。
そのサムスン電子に関して、このところ「暗いニュース」ばかりが相次ぐ。中には「ファウンドリ(システム半導体の委託生産)部門からの撤退も視野に入れているのだろうか?」と思わすような記事もある。
《サムスン電子 テイラーで荷づくり 李在鎔(イ・ジェヨン)の「ファウンドリ1位の夢」とりあえずストップ》との見出しのマネートゥデイ(9月11日)の特ダネ報道は衝撃十分だった。
サムスンの総帥である李在鎔氏が「2030年までにファウンドリを含むシステム半導体分野で確実に1位になる」と宣言して建設したのが、米テキサス州のテイラー工場だ。
ところが、見込んでいた米半導体大手「AMD」、同「エヌビディア」、同「クアルコム」、米IT大手「アップル」からの発注がなく、韓国から派遣した人員の過半数が既に荷物をまとめて帰国した―というのだ。
米大手が発注しなかった理由は、例によって「歩留まりの悪さ」だという。米大手は、半導体受託製造の世界最大手「台湾積体電路製造(TSMC)」に発注した。
マネートゥデイは、韓国の平沢(ピョンテク)工場も事情は同じとして、予定していたファウンドリラインをメモリ半導体に転換したと伝えている。
通信社ニューシスの報道(9月13日)によると、米IT大手「グーグル」も次期スマホのモバイルアプリケーションプロセッサ(AP)をサムスン電子からTSMCに切り替える可能性が高まっている。
そればかりか、サムスン電子は自社の次期スマホにもクアルコムのAPを搭載するという見通しが出ているという。
世界市場でのサムスン電子のファウンドリのシェアは13%だが、その大部分は自社製品向けとされている。クアルコムのAPを採用するとしたら、この部門でのサムスン電子の世界シェアはどこまで落ちるのか。
サムスンのスマホは、ベトナムで圧倒的1位を続けてきた。ところが、24年4―6月期、中国企業にトップの座を奪われた(朝鮮日報9月16日)。
サムスン電子の株価は、21年末には「10万ウォン乗りも近い」と言われたが、いまや「6万ウォン台も下の方」が定着した感じがある。
しかし、鼓舞的な記事もある。毎日経済(9月10日)によると、同社の役員たちは「ここまで下がれば、いずれ反転して大もうけ確実だ」と自社株買いに熱を上げているそうだ。本気だろうか。 (ジャーナリスト)
夕刊フジ 2024.9/20 06:30
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