22/11/15 08:35:38.69 V4ksm/Kt.net
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北朝鮮の兵士(デイリーNK)
北朝鮮の深刻な食糧難。人々は、食べられるものを手当たりしだいにかき集め、飢えをしのいできた。秋の収穫を迎え、例年なら食糧事情は多少なりとも好転するものだが、大不作に襲われた今年は、未だに人々は飢えに苦しんでいるようだ。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、農民が水草を食べて命をつないでいると報じたが、北部の両江道(リャンガンド)からは、ジャガイモの皮を食べているとの情報が伝わってきた。現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。
道内最大都市の恵山(ヘサン)では、今月に入ってジャガイモの皮を集める人が増えた。両江道と言えばジャガイモで有名で、コメの代わりにジャガイモを主食としている人が多い。
本来ならかなりの量のジャガイモの配給を受け取り、それを越冬用の食糧とするが、今年は深刻な不作となり、配給を受け取れなかった人も少なくない。道内では豊かな地域と言える恵山市内でも、郊外では深刻な状況となっている。
郊外の恵炭洞(ヘタンドン)、馬山洞(マサンドン)、蓮峯洞(リョンボンドン)などで、住民がジャガイモの皮を集める現象が多く見られるという。一部の人は、秋から親戚や知人の家を回り「ジャガイモの皮を捨てずに取っておいてほしい」と頼んでいるとのことだ。
ある馬山洞の住民は次のように語った。
「いくら貧しいと言っても、今のように苦しかったことはなかったという。現状では、家族全員が餓死しかねず、冬が到来してしまい毎日夜も眠れない。何でも胃の中に入れれば最低限、死ぬことはないだろうから、ジャガイモの皮や乾燥させた大根の葉など、市内に住む知人を訪ね歩いてかき集めている」
これら地域の住民は、市場での商売で生計を立ててきたが、度重なるロックダウンと市場閉鎖、深刻な不景気、市場への締め付け強化で食べていけなくなり、ジャガイモの皮で食べつないでいるのだ。ここまでの深刻な状況は、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」以降で初めてだという。
高英起デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
11/15(火) 6:06
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