21/11/03 23:27:20.88 CAP_USER.net
日本の岸田文雄首相と米国のバイデン大統領が2日(現地時間)、英国グラスゴーで開催された第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の場で「短時間の懇談」を行った。日本の外務省が発表した。
外務省は、両首脳が米日同盟のさらなる強化や「自由で開かれたインド太平洋」の実現、地域情勢および気候変動対応で引き続き緊密に連携していくことを確認したと明らかにした。岸田首相の就任以降、初めて両首脳の直接対面が実現したが、正式な会談の際に通常使われる「首脳会談」という表現は使われなかった。
外務省は、「短時間歓談」がどのような形で実現したのか明確にしなかった。そのため両首脳は正式な会談ではなく「非公式の略式会談」の形で会話を交わしたのではないかとの見方が出ている。実際に岸田首相はこの日午前、米国など主要7か国(G7)主導で開催された「より良い再建行動(Building Back Better Action)」会議にバイデン大統領と共に出席し、約30分で会議場を後にしてCOP26参加国首脳の演説会場に向かった。
先月31日に行われた衆議院選挙と日程が重なり、遅れてCOP26に参加した岸田首相は、日本にとって最も重要な外交相手国である米国との協力を強調するために、急いでバイデン大統領との対面を推進したものとみられる。岸田首相はこの日、自国の記者団の前で、年内も含め(岸田首相が)早期に訪米して首脳会談を開催することでバイデン大統領と合意したと明らかにした。
ただし、文在寅(ムン・ジェイン)大統領との対面は実現しなかった。文大統領は前日にグラスゴーに到着し、基調演説を実施。この日は「国際メタン誓約」の発足式に出席してCOP26の全ての日程を終え、外遊の最後の訪問国であるハンガリーに向かった。
両首脳の対面が不発に終わったのは、岸田首相が0泊2日というスケジュールだったという理由もある。岸田首相はこの日午前にグラスゴーに到着し、基調演説を行った後、3-4時間のうちに英国のジョンソン首相、オーストラリアのモリソン首相、ベトナムのファム・ミン・チン首相らとそれぞれ二者会談を行った。その後、専用機でグラスゴー空港から出発し、3日(韓国時間)午後に日本に到着した。
しかし、根本的には日本が韓日関係の優先順位を低く考えているためだと解釈する向きが多い。これに関連し、朝日新聞は今月1日「岸田首相は外相だった2015年当時、慰安婦合意を主導したため、安易に妥協はできない」という外務省幹部の言葉を引用し「韓国との対話は来春の大統領交代後となるだろう」との見方を示した。岸田首相も衆議院選挙の直後「米国をはじめ同盟国、同志国を可能な限り早期に直接訪問し、首脳を日本にお迎えしたい」と積極的な首脳外交を鮮明にしたが、韓国に対する言及はなかった。
両首脳は先月行われた初の電話会談でも慰安婦・強制徴用など過去事問題に対する立場の違いを埋めることができなかった。文大統領は「被害者の方々が納得し、かつ外交関係に支障の出ない解決策を模索することが何よりも重要だ」と述べたが、岸田首相は「該当の事案は最終的に解決済みで、韓国が解決策を提示すべき」という日本政府の既存の立場を繰り返した。青瓦台(韓国大統領府)が、今回のCOP26で立ち話のような形の略式会談の可能性を開いておいたのも、韓日関係改善のきっかけが容易につかめないことを認識していたためだとみられる。
実質的に今年最後となった多国間外交の舞台で成果を挙げられず、文大統領が任期内に岸田首相と直接対話する確率はさらに低くなった。韓日首脳が対面での会談を実施したのは2年前の2019年12月、中国・成都で行われた安倍晋三元首相との会談が最後だ。岸田首相の前任、菅義偉前首相との対面での会談は実現しなかった。
パク・スヒョン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2021/11/03 21:59
URLリンク(www.chosunonline.com)