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【利川聯合ニュース】韓国ソウル近郊の京畿道・利川市庁近くの広場で16日、植民地時代に朝鮮半島から日本に持ち出された文化財「利川五層(五重)石塔」の模型(レプリカ)の除幕式が開かれた。
模型は旧日本軍の慰安婦被害者で1月に死去した金福童(キム・ボクトン)さんの像の隣に設置されることで、意味が加えられた。
除幕式を主催した市民団体「利川五層石塔還収委員会(以下、還収委)」は石塔の日本からの返還を願い、4月から募金活動を開始。市民131人と9団体から計1億5100万ウォン(約1386万円)の寄付を得て、模型の製作を開始した。
利川五層石塔は利川を代表する石造文化財で、高麗時代初期に作られた高さ6.48メートルの方形石塔。美しいバランスが特徴だ。
利川郷校(当時の公立学校)の近くにあった利川五層石塔は、1915年に日本の植民地支配5周年を記念して行われた「朝鮮物産共進会」の会場を飾るためにソウルの景福宮に移された。その後、文化財収集家として知られた日本の実業家、大倉喜八郎によって18年に日本に持ち出され、東京都港区にある私立美術館「大倉集古館」の裏庭に同じ高麗時代の石塔である八角五層石塔とともに置かれた。
還収委は大倉集古館を運営する大倉文化財団に永久貸出を提案したが、財団が同レベル(国宝級以上)の文化財との交換を求めるなど、返還を事実上拒否しているという。
還収委側は「市民皆が石塔の存在を忘れずに、返還に向け気を引き締めようという思いで少女像(金福童さんの像)のそばに建立することになった」と説明した。
聯合ニュース 10/16(金) 19:05
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金福童さんの像のそばに建てられた石塔の模型(利川市提供)=(聯合ニュース)
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