20/09/29 05:33:14.20 CAP_USER.net
「あさチャン！ ＮＥＷＳ ＬＩＶＥ６」、ここからは、世界の今が見える「ＷＯＲＬＤ特派員リポート」です。新型コロナウイルスでこの時期恒例のあることに異変が起きているそうです。ソウルから曽根記者の報告です。
韓国では、毎年この時期になりますと「民族大移動」とも言われる現象がおこりまして、それが今年は大きく変わりそうなんです。韓国では、３０日から「秋夕（チュソク）」というお盆の大型連休が始まるんですが例年この期間中に里帰りや旅行に出かける人は、全人口の７割近く、延べ３５００万人にのぼります。
そんなお盆を前に、こちらソウル市内の高速道路のサービスエリアでは、建物の出入口を１カ所に制限、ＱＲコードを使った連絡先記入や体温チェックが義務付けられています。中に入ると食堂があるんですが、このテーブルも今夜には撤去され、あす以降は弁当の持ち帰りのみ可能となります。実際市民の予定はどうなのか、ソウル市内のスーパーで聞いてきました。
「今は人に会わない方がいいわ、お中元だけ贈って家で静かに過ごします」（買い物客）
「当然帰省しなきゃと思っていたのに、来なくていいと言われ残念です」（買い物客）
最新の世論調査では、「１泊以上の予定で里帰りをする」と答えた人は１６％と過去最低となりました。もともと市民の感染予防意識が高いうえ、同調圧力が強いお国柄だということも影響しているとみられます。
Ｑ、多くの人が外出しなくなるとなかなか消費がまわらなくなるということでしょうか？
そうなんです。実はすでに影響が出始めていて、生活雑貨が揃う南大門市場では、例年ならこの時期売り上げが伸びるお盆向けの食器や、伝統衣装チマチョゴリが売れず、閉店に追い込まれる店も出てきています。
そこで韓国政府がとった秘策が「お中元規制の緩和」です。不正や腐敗を防ぐため、公職者や学校職員らを対象に、上限額を超える贈り物を受け取ると罰則を科す法律があるのですが、これを今年のお盆に限って一部緩和しました。消費を喚起するとともに、台風や長雨の被害を被った生産者を救うこともできて、一石二鳥というワケです。
ただ、こうした政府の思惑に反して、取材してみると、高いものを買った人はあまりおらず、経済的な効果は未知数です。実際どれだけの人が移動するかも蓋を開けてみないと分からない状況で、異例のお盆を前に韓国政府は「今が正念場だ」と警戒感を強めています。
TBSN EWS 28日 11時17分
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