【パチンコ】パチンコを軸に置いて描く在日コリアン四世代の大河小説(レビュー) 在日コリアンの職業選択の幅が狭い日本 [09/11] [新種のホケモン★]at NEWS4PLUS
【パチンコ】パチンコを軸に置いて描く在日コリアン四世代の大河小説(レビュー) 在日コリアンの職業選択の幅が狭い日本 [09/11] [新種のホケモン★] - 暇つぶし2ch1:新種のホケモン ★
20/09/11 16:40:58.42 CAP_USER.net
「アメリカでは、パチンコが何なのかさえ誰も知らなかった」
 アメリカの大学で学んだソロモンが、小説の中でそう言う場面がある。
 在日コリアン四世代八十年の苦闘の歴史を描いたこの大河小説が、アメリカで百万部を超すベストセラーになったのには、「知らなかった」という驚きがあったはずだ。
 在日コリアンの職業選択の幅が狭い日本で、二世のノアやモーザスも、三世のソロモンも、運命の糸に導かれるように、この巨大産業となったパチンコ店で働き生計を立てることになる。日本の読者にとってパチンコはなじみ深いものだが、在日の家族の物語の背骨にパチンコを置いたこの大河小説は、忘れてはいけない両民族の歴史を思い起こさせるだけでなく、ミクロヒストリーを読むような面白さも備えている。
 小説は、日韓併合が行われた年の一九一〇年、釜山に近い影島(ヨンド)から始まる。下宿屋を営む貧しい両親フニとヤンジンに愛情深く育てられたソンジャは、やり手実業家のコ・ハンスと知り合い、その子供を宿す。日本に妻子がいるハンスとは結婚できないと知ってソンジャは絶望するが、子供の父になると申し出た牧師のイサクとともに日本に渡り、大阪で子供を産み、ノアと名づける。
 ソンジャも、ノアも、モーザスも、ソロモンも、日本で暮らす中で、自分を拒む壁に何度となく突き当たるが、激動する時代の波にもまれつつ、時には回り道もして、次の世代へと命を受け継いでいく。
 韓国系アメリカ人である著者が小説の着想を得たのは一九八九年。夫の仕事の関係で二〇〇七年に日本で暮らすことになり、数十人の在日コリアンに取材したことで、一から小説を書き直したそうだ。在日コリアンの苦難の歩みを記しながらも、歴史の犠牲者として単純化せず、ひとりの人間が迷いながら自分の人生を見つけ出すまでの道のりを愛情をこめて描いている。
[レビュアー]佐久間文子(文芸ジャーナリスト)
新潮社 週刊新潮 2020年9月10日号 掲載
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
『パチンコ 上』ミン・ジン・リー[著]池田真紀子[訳](文藝春秋)
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