20/02/19 17:01:44 CAP_USER.net
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防護服に身を固めた聖火ランナーが、国立競技場のトラックを走る。胸に東京五輪のエンブレム、肩には放射能標識があり、競技場の向こうには原発が見える。聖火の緑の炎は臨界をイメージしたのだろう。
五輪マークも使用されている。日の丸が背景のものもある。夕闇を駆ける防護服の走者は1964年大会のポスターを擬したものだ。
ソウルの日本大使館周辺の壁に一時掲示されたポスターである。韓国の民間団体「VANK」などが作成したものだ。
これはひどい。明らかに日本と五輪を貶(おとし)めるためのものだ。
五輪の政治利用や商標の無断使用に厳しい国際オリンピック委員会(IOC)はVANKに対し、「政治的メッセージのためのオリンピックエンブレムの不正使用を非難し、今後、このような行動を控えるよう求めた」という。
だがVANK側は「日本のイメージを損なうためではなく、五輪参加者らの健康と安全を守るという公益のためにパロディーとして作った」などと主張し、フェイスブックへの掲載を続けた。
菅義偉官房長官は「現実とは全く異なる。あってはならないことだ。あらゆる手段で強く抗議している」と述べたが、抗議の効果は全くみえない。
VANKは日本海の呼称や慰安婦、竹島の領有権問題などで活動するほか、五輪会場への旭日旗禁止も訴えている。
韓国内の報道などによれば、政府系研究機関を通じた財政的支援を受けているとされ、過去には大統領表彰も受けている。政府と無縁の組織とはいえない。
日本政府は韓国政府に、VANKの活動や、防護服の聖火ランナーのポスターについて、見解を厳しくただすべきである。五輪という平和の祭典の場に反日宣伝を持ち込み悪質な風評被害を意図的にまき散らす行為を是とするのか。民間団体の活動であるとして知らぬ存ぜぬを決め込むのか。韓国政府に静観を許してはならない。
政権与党「共に民主党」の議員らは昨年、五輪会場周辺の放射性物質の検出量データを改竄(かいざん)した地図を公表した。韓国選手団の代表者は五輪施設における福島県産の食材の安全性に懸念を示した。
これらは全て、韓国側が一体となった反日運動であるとの疑いが拭えないからでもある。
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産経新聞 2020.2.19 05:00
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