20/02/01 10:28:09 CAP_USER.net
連日マスク品薄状態、マスク製造会社の社員も入手できないほど
「防護服100万枚入手できるか」中国の各地方政府から問い合わせ殺到
サムスン、中国にマスク100万枚支援
国内1位のマスク製造会社「韓国スリーエム」(3M)の営業社員は先月31日、「うちの家族が使うマスクもないくらいだ」と言った。それほどマスクの品薄状態が深刻になっているのだ。同日午後2時現在、韓国eコマース(電子商取引)業界売上高1位「Coupang」(クーパン)で販売されている「ロケット送料」商品にマスクはなく、すべて「品切れ」と表示されていた。コンビニ大手「GS25」によると、先月24日から30日までのマスクの売上高は前年同期比782.6%増加したという。大型スーパー「Eマート」はソウル市竜山店でマスクの販売を1人当たり10枚以内に制限することにした。
下着専門会社・生活用品会社もマスクの販売に乗り出した。女性下着大手メーカーの「ナムヨン・ビビアン」は先月27日、ロッテデパート本店ストッキング売り場で当日用意したマスク1万枚をすべて売り、中国の会社に100万枚を供給する契約も結んだ。
ナムヨン・ビビアンでは「中国からの購入問い合わせだけで3000万枚にのぼる」と話す。密閉容器専門メーカー「LocknLock」が先月30日にテレビ通販チャンネル「現代ホームショッピング」でマスクを販売すると、60枚入り2万2000セットが16分で売り切れた。
韓国を訪れている中国人たちもマスクの買い占めに走っている。ソウル市内のショッピング街・明洞の薬局店員は「先月30日に中国の観光客1人でマスクを100万ウォン(約9万円)分買って行った」と話した。店でマスクが買えなかった中国人たちは直接メーカーを訪れている。あるマスク製造会社の関係者は「中国からマスクを大量に購入したいという問い合わせが絶えない。韓国で生産されたマスクのうち、かなりの数が中国に輸出されている」と語った。
マスク製造会社「ハッピーライフ」では「旧正月連休後、従業員をさらに数十人採用して工場を24時間稼働させているが、注文量になかなか達しない。
原材料も不足している状況だ」と話す。マスクの需要が急増するや、インターネット・ショッピングサイトではマスク30枚を通常の2倍に近い9万9000ウォン(約9000円)で売るなど暴利を手にする企業も現れている。
政府発表も物議を醸している。マスクの品薄状態が深刻なのにもかかわらず、韓国外交部が30日、中国にマスクを300万枚(医療用マスク100万枚を含む)を支援すると発表したからだ。インターネット上には「マスク朝貢」という言葉まで登場した。駐上海総領事を務めた経験のある新しい保守党のク・サンチャン元議員は先月31日に行われた党代表団会議で、「(中国の)各地方政府から個人的に医療用マスク・医療用防護服を購入できないかという問い合わせが殺到しているようだ。医療用マスクと防護服を100万着前後入手できるだろうか。想像を超える数字を(要求し、)助けてほしいという問い合わせが多い」と言った。
一方、サムスングループは同日、中国に細菌遮断マスク100万枚と防護服1万枚を含め3000万元(約4億7000万円)を支援すると発表した。
支援寄付金や医療物資は中国サムスンを通じて中国赤十字会に渡される。
ソク・ナムジュン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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2020/02/01 10:20