19/05/01 10:42:51.30 CAP_USER.net
1-3月期の製造業稼動率が71.9%を記録した。金融危機直後の2009年1-3月期から10年来の最低水準だ。景気状況を示す同行指数と先行指数は過去最長となる10カ月連続の下落となった。3月は生産・消費・投資が増加したが反動効果にともなう「瞬間的な増加」という分析が出ている。
◇生産・投資沈滞いつまで
統計庁が先月30日に発表した「3月の産業活動動向」を見ると、3月の生産・消費・投資は前月比でいずれも増加した。全産業生産と小売り販売はそれぞれ1.1%と3.3%増え、2月に10.2%急減した設備投資も10.0%の増加に転じた。統計庁のキム・ボギョン産業動向課長は「2月の指標があまりにも良くなかったのにともなう反動効果。2月の減少幅を回復するほど増加したものではない」と評価した。
四半期別に見ると生産と投資とも沈滞は歴然としている。1-3月期の全産業生産は前四半期より0.8%減少し金融危機当時の2008年10-12月期の5.3%減以降で最も大きく減った。設備投資は5.4%減少した。昨年4-6月期から続いてきた不振が今年まで続いたのだ。小売り販売だけは単独で1.3%増加した。
製造業平均稼動率は71.9%で前四半期に比べ1.9%低下した。2009年1-3月期の66.5%以降で最も低い。製造業出荷は前四半期より2.0%減り2009年1-3月期の3.8%以降で最も大きく減少し、半導体出荷も同じ期間に5.3%減り2008年10-12月期の28.4%減以降で最も大きく減少した。
一般的に稼動率は生産量が増えれば上がる。だが工場機械や設備など生産能力が縮小されれば生産が増えなかったり小幅に減っても稼動率が改善することがある。最近の構造調整で生産能力が減ったのに稼動率が急落したのはそれだけ生産が振るわないという意味だ。
現在の景気状況を示す指標である同行指数循環変動値は前月より0.1ポイント下落し12カ月連続で下落した。景気を予測する指標である先行指数循環変動値も0.1ポイント落ちて10カ月連続の下落となった。2つの指標が10カ月連続でともに下落したのは関連統計が作成された1970年1月以降で初めてだ。
統計庁は同行指数循環変動値が6カ月連続で下落したのを景気が下降局面に進入する根拠のひとつとみてその後に景気転換点(頂点~底点)を設定してきた。これに伴い専門家の意見を取りまとめる作業を進めている。統計庁は景気が2017年4-6月期にピークとなり下降局面に転換したことを上半期中に正式発表すると予想される。
◇拡大する不安にウォン急落
景気低迷に対外環境に対する不安まで拡大し為替相場はウォン安が進んでいる。この日のソウル外国為替市場でドル相場は9.70ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1168.20ウォンで取り引きを終えた。2017年1月20日の1169.20ウォンを記録してから2年3カ月来のウォン安水準となった。
先月中旬まで1130~1140ウォン台で推移していた為替相場は25日に韓国銀行が韓国の1-3月期国内総生産(GDP)が前四半期比0.3%減少したと発表すると9.60ウォンのウォン安となり1160ウォン水準を突破した。その後も落ち着いた為替相場は30日に中国製造業指標鈍化の影響でさらに下落した。この日発表された中国の4月製造業購入担当者景気指数(PMI)が50.2で市場予想の50.9を下回ると人民元が弱まりウォン相場も一緒に下がった。対円相場も前日より11.18ウォンのウォン安の100円=1048.94ウォンで取引された。
2019年05月01日10時35分 [韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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