19/04/23 16:26:53.36 CAP_USER.net
ハリス駐韓米国大使は22日、ベトナムのハノイで行われた2回目の米朝首脳会談の結果について「ハノイはノーディール(合意なし)かバッドディール(悪い合意)かが問題だった」とした上で「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が提示したディールには良い面がなかった」と指摘した。ハリス大使はこの日、就任後初めて韓国外交部(省に相当)担当記者団の取材に応じた。ハリス大使は「(金正恩氏の要求通り)制裁を解除してしまうと、大量破壊兵器は北朝鮮に残ったままになり、ほぼ全ての生産能力も残ってしまうだろう」「これはビッグディール(一括妥結方式)かグッド・イナフ・ディール(十分に良好な取引)かという選択の問題ではなく、トランプ大統領が正しい選択を行ったのだ」と説明した。文在寅(ムン・ジェイン)政権が提示した段階的非核化を意味する「グッド・イナフ・ディール」について事実上一蹴した発言と受け取られた。
韓国政府が主張する「中間段階の交渉」に対する考えを尋ねる質問にハリス大使は「『中間段階』が何を意味するのか分からない。実際のところ非核化(が実現する)まで制裁解除はないが、韓国政府はこの『中間段階』について私と情報を共有しなかった」と指摘した。3回目の米朝首脳会談の見通しについてハリス大使は「対話の機会ができるかどうかは金正恩氏が決めることだ」「金正恩氏はハノイからたつ際、トランプ大統領が何を望んでいるか理解したと思う。トランプ大統領は『打ち返しやすい形』にしてボールを投げた」との考えを示した。
「韓半島(朝鮮半島)情勢において韓国が孤立する懸念がある」との質問にハリス大使は「ロシアや中国も北朝鮮に対する制裁に参加しており、国連安保理常任理事国として共に制裁の内容を決めた。(韓国が孤立するとの見方に)同意しない」と反論した。ただその一方で「米日同盟と韓米同盟が存在するのだから、韓国と日本の間で何らかの意見の一致を見ることができれば、韓米日三角同盟も強化されるだろう」とも予想した。昨年の徴用工判決以降、韓日関係が悪化していることについて米国の懸念を遠回しに伝えたものとみられる。
金慶和(キム・ギョンファ)記者 , 外交部共同取材チーム
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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/04/23 09:31